2010.9.23
こんばんは、粕井です。
「幸せって何ですか?」
最近、幸せについて考える機会を得ました。
その時に、ふと思い出したマンガがあります。
マンガといっても、5年ぐらい前に「ビッグコミック」という雑誌に載っていた
読み切りの短編マンガなのですが、
それが強烈な印象で、今でも心に焼き付いています。
思い出しながらマンガの内容を書きますので、
是非みなさんも思い浮かべながら読んでみて下さい☆
かなり面白いです!(ハードルあげちゃいます笑)
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町の小さな工場で働いている、30歳ぐらいの主人公男性。
仕事にやりがいはないが、妻と子ども1人の生活にそれなりの幸せに感じていた。
そんな彼が今でもずっと後悔していること。
あのミスがなければ、プロ野球選手になれていたかもしれない。。。
高校時代、強豪校の野球部だった彼は、「一番センター」を任されていた。
3年生の夏、地方大会の決勝戦。1つ勝てば夢の甲子園の舞台。
甲子園に出て注目されれば、プロから声がかかることも夢ではなかった。
そんな大事な決勝戦の最終回。2死満塁の守備。あと1アウトで勝利の場面。
バッターが打ったボールは空高くセンターの彼のところへ飛んだ。
「オーライ!」
勝った!と思いながら捕球体制に入るも、捕る直前に突風が吹き、
ボールを後逸してしまう・・・
逆転され、チームは負けた。
その時の無念さが彼の人生に暗い影をずっと引きずっていた。
「あの時、ボールを取れていれば・・・」
「甲子園に出ていれば・・・」
「プロに行けていれば・・・」
思い出さない日はない。落球シーンが、夢にまで出てくる。
ずっとずっと、彼はその時の後悔を引きずり続けていた。
そんな彼に、神様がチャンスをくれた。
ある日目覚めると、高校時代の1シーンに戻っていた。
思い返すと、あの地方大会決勝戦の当日に間違いない。
思い悩む彼を見かねた神様が、もう一度人生をやり直すチャンスをくれたのだ。
もう二度とないチャンス。あの時、ボールを捕れさえいれば、今頃・・・
よし、今度は確実にボールを捕る。彼は意気込んだ。
試合は進み、最終回、2死満塁の守備。あと1アウトで勝利の場面。
あの時のように、センターを守る彼のところへ打球は飛んできた。
「よし!」
今度は捕る直前に突風が吹くこともわかっている。間違いなく捕れる!
しかし、この瞬間に彼の頭を色んなことがフラッシュバックした。
あの日ボールを落とし、負けた日から一気に変わった人生。
ちやほやしていた女の子が手のひらを返したように逃げていき、
プロのスカウトもいなくなった。
親友も、甲子園を逃した張本人として罪人のような目で見て、去っていった。
たった一球で全てが変わったあの時。。。
しかし、唯一変わらなかったことがあった。
今の妻だ。
負けた主人公を温かく見守ってくれ、その後も態度を一切変えることなく接してくれた。
思えばそんな純粋さ、ひたむきさに惚れて付き合い出したっけ。。。
今の仕事は確かにやりがいはなく、人生に張りはないけど、
あの妻と、愛する子どもだけは裏切ることはできない・・・
ポンッ・・ポンポン・・・・
ボールは彼の後ろを転々と転がっていった。
今度はエラーをしたのではない、
彼は意図的にボールを後逸した。
自分の意思でエラーをしたのだ。
だが、それでよかった。
それが、よかったのだ。
彼は現実の世界に戻り、家族と温かく、小さい幸せをかみしめながらまた暮らし始めた。
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人生、何が本当で何が嘘なのでしょうか。
何が幸せで何が不幸なのでしょうか。
このマンガを思い出して考えさせられます。
プロ野球選手になったから幸せ?金持ちになったら幸せ?
やりがいのない仕事は不幸せ?貧乏は不幸せ?
結局そんな事はわからないと思います。答えなんかありません。
私は思います。
人生の正解、幸せとは、少なくとも他人が決めることではない。
社会が決めたステータス(プロ野球選手やお金持ち)等では絶対に決まりません。
幸せは、自分で定義して、自分でつかみ取っていくものだと思います。
私は、世のため人の為に尽くす事が最大の幸せだと思っています。
いかに真剣に、正直に、誠実に、精一杯、人の為に、優しく、
自分らしく生き抜けるかどうか。
幸せの再定義をし、また頑張っていきたいと思います☆
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